フランスや韓国で大量発生し世界を騒がせているトコジラミを知っていますか?寝ている人の血を吸い、激しいかゆみを伴う別名「ナンキンムシ」と呼ばれるトコジラミが日本でも流行しようとしています。
刺されると激しいかゆみに襲われ、とても苦しみます。
そんな苦しい思いをしないために、個人で対策できることがあるのか、スプレーなどで撃退は可能なのか、情報をまとめましたので確認してみましょう。
この記事でわかること
- トコジラミとは何なのか
- トコジラミの対策
- 見つけた時の対応
- 刺されるとどうなるのか
トコジラミってなに?
・カメムシの仲間
・体長5mm~8mm
・昼には隙間に潜み、夜暗くなると這いだして人や動物の血を吸う
・飛ばない
・殺虫剤がきかないスーパートコジラミがいる
・吸血されると強いかゆみに襲われる
フランスや韓国を中心に、世界に広がっているトコジラミの被害ですが、日本でも確認されるようになってきました。日本にももともといたようですが、近年の旅行客の増加により、海外旅行の荷物に紛れ込んで日本へ入ってきているようです。
トコジラミという名前からダニなどを想像する人も多いと思いますが、意外にもカメムシの仲間になります。
明るい場所や熱湯に弱いといわれていますが、明るいうちは見えにくい隙間に隠れているので、なかなか見つからないこともあります。
昔、日本で発生した時は、殺虫剤の普及とともに姿を消してきたトコジラミですが、近年は殺虫剤が効かないトコジラミもいるとのことです。
トコジラミの対策と見つけた時の対応について
トコジラミの対策について、人の往来や荷物にも紛れ込むことから、家やホテルに入れないというのは難しいかもしれません。ですが、発見した時に刺されないように対策したり、普段の生活でもできるはあります。激しいかゆみに襲われるというトコジラミですが、刺されないために個人でできる対策をしていきましょう。見つけたら自分が住む市町村に相談することも有効です。
・段ボールや服などこまめに確認する
・明るい場所で行動する(寝るときも明かりをつける)
・見つけたら掃除機で吸い取る
・熱湯洗濯する
・害虫駆除スプレーを使う
・害虫駆除業者に依頼する
荷物や服をこまめに確認
配送の時の段ボールや普段の服に付着し、家へ侵入してくることがあります。まずは、家で繁殖させないようトコジラミが付いていないか確認しましょう。出かけた先やホテルなどでも部屋を一通り確認してから行動するようにしましょう。
明るい場所で行動
トコジラミは暗い場所で行動します。その特性から、もし家やホテルで見つけてしまったら、部屋を明るくして行動するようにしましょう。
掃除機で吸い取る
トコジラミを確認したら、つぶしたり手で触れずに掃除機で吸い取り、密閉して捨てましょう。つぶすと嫌なにおいがするといわれています。直接触れるのもやめましょう。刺される原因になります。
熱湯洗濯する
熱に弱いといわれていますので、熱湯洗濯をしましょう。50℃以上でないと死なないとの情報もありますので、結構な高温が必要になりそうです。
害虫駆除スプレー
現在一般に販売されている害虫駆除スプレーは、効果が低い可能性があります。トコジラミ用のスプレーもありますので、専用のスプレーを使用しましょう。完全に効かないわけではなく一定の効果はありそうです。ですが卵には効きませんので注意が必要です。
害虫駆除業者に依頼する
大量に繁殖してしまったときは、害虫駆除業者に駆除を依頼しましょう。大量に発生していると個人での駆除は不可能です。専門の業者に相談し駆除してもらいましょう。
刺されるとどうなるのか
トコジラミに刺されると赤く発疹ができ強いかゆみに襲われます。
日本でも被害が出てきた #トコジラミ
— shin (@shinokc) November 30, 2023
中国四川省、成都の安宿のベッドで数日間に及んで刺さされた最悪の思い出がある。腕、太ももから足の先まで吸われまくり、発狂しそうなほど痒かった。強い痒みは一週間ほどで落ち着くが刺された跡はかさぶたになって消えるまで数ヶ月残った。
※写真は妻の腕です pic.twitter.com/yFzQcGGH0v
トコジラミが話題なので2019年ツール・ド・フランス期間中にコロモジラミとのコンボで全身1000箇所ぐらい(まじで)刺された時の写真を。地獄を見た。これはツール帯同医師に処方してもらったステロイド系の薬のおかげで快方に向かって表情に余裕が戻った時の。もっと写真あるけど酷すぎて公開できん。 pic.twitter.com/8iiuf3aYLf
— Kei Tsuji / 辻啓 (@keitsuji) November 30, 2023
まとめ
トコジラミの特性と、それをふまえた対策と対応方法を解説しました。世界的に広まっているトコジラミを日本で繁殖させないためにも、個人でできる対策をしましょう。少しでも被害を抑え、日本で広まらないことを願うばかりです。