2023年10月から日本テレビ系列で放送されたドラマの『セクシー田中さん』ですが、放送の途中で脚本が変更になっていたことが話題となりました。
ドラマ『セクシー田中さん』の脚本変更について、脚本家の相沢友子さんがコメントをしましたが、その後原作者の芦原妃名子先生が経緯や事情の説明コメントをするに至りました。
この記事では、脚本家と原作者の双方のコメントから経緯についてまとめました。
セクシー田中さんとは
『セクシー田中さん』は、芦原妃名子先生による姉系プチコミック(小学館)にて連載中の漫画です。単行本の発行数は100万部を超える人気漫画です。
あらすじ
男性に気に入られようと本来の自分を抑え、婚活のため合コンに励む23歳の派遣OLが、地味で結婚の予定などなさそうなアラフォーの先輩女子の秘密を知り、彼女の魅力を知るうちに自らも変わっていく姿を描く。個性豊かな男性陣との恋愛や人間模様も描かれる大人のラブ・コメディ。
マンガペディア
ドラマ『セクシー田中さん』の脚本変更騒動の経緯
ドラマ『セクシー田中さん』の脚本の変更がなぜ話題になっているのか、経緯をまとめて説明します。
ドラマは全部で10話が放送されましたが、終盤の9・10話の脚本が変更されました。その変更について、脚本家の相沢友子さんと原作の芦原妃名子先生双方の見解が食い違い話題となっています。
2023年12月に脚本の相沢友子さんがインスタグラムに脚本の変更についてコメントしました。
相沢さんのコメントに対し、2024年1月に原作者の芦原妃名子先生は「経緯と事情について」Xにてコメントされました。
脚本家:相沢友子さんの意見のまとめ
まず、脚本家の相沢友子さんが2023年12月に自身のインスタグラムにて、『セクシー田中さん』の脚本について以下のコメントをしました。
最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験したことのない事態で困惑しましたが、残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました。
さらに4日後にインスタグラムへ以下のコメントをしました。
今回の出来事はドラマ制作の在り方、脚本家の存在意義について深く考えさせられるものでした。この苦い経験を次へ活かし、これからも頑張っていきます。
どうか、今後同じことが二度と繰り返されませんように。
原作者:芦原妃名子先生の意見のまとめ
相沢友子さんのコメントに対し2024年1月に芦原妃名子先生がXにてコメントしました。
「セクシー田中さん」
— 芦原妃名子 (@ashihara_hina) January 26, 2024
原作者の芦原妃名子です。
《ドラマ「セクシー田中さん」について》
色々悩んだのですが、今回のドラマ化で、私が9話・10話の脚本を書かざるを得ないと判断するに至った経緯や事情を、小学館とご相談した上で、お伝えする事になりました。
自身のブログ…
ドラマ化の話をいただいたとき、ドラマ化するなら「必ず漫画に忠実に」。漫画が完結していない以上、ドラマなりの結末を設定しなければならないドラマオリジナルの終盤も、まだ未完の漫画に影響を及ぼさない様「原作者があらすじからセリフまで」用意する。この条件を確認をとり伝えた。
ところが、毎回、漫画を大きく改編したプロットや脚本が提出されていました。
・漫画で敢えてセオリーを外して描いた展開を、よくある王道の展開に変えられてしまう。
・個性の強い各キャラクター、特に朱里・小西・進吾は原作から大きくかけ離れた別人のようなキャラクターに変更される。
・「性被害未遂・アフターピル・男性の生きづらさ・小西と進吾の長い対話」等、私が漫画「セクシー田中さん」という作品 の核として大切に描いたシーンは、大幅にカットや削除され、まともに描かれておらず、その理由を伺っても、納得のいくお返事はいただけない。
「枠にハマったキャラクターに変えないでいただきたい。私が描いた「セクシー田中さん」という作品の個性を消されてしまうなら、私はドラマ化を今からでもやめたいぐらいだ」と、何度も訴え、どうして変更していただきたくないのかということも丁寧にご説明し、粘りに粘って加筆修正し、やっとの思いでほぼ原作通りの1〜7話の脚本の完成にこぎつけました。
芦原妃名子先生のXの投稿は、1月28日に「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」と投稿し削除されました。
まとめ
今回の記事では、双方の見解をまとめました。双方食い違った見解がコメントされています。
原作者の芦原妃名子先生が事情の説明をするに至りましたが、脚本家の相沢友子さんの敵意むき出しのコメントは非難されています。
原作を壊さず、脚本家とよく話し合える場が必要だったかもしれません。